貝殻の買取りについてお問い合わせを多数いただいておりますが、ご自身で拾った貝や海外観光地土産で買ったような貝は標本ではありませんので、買取り、引取り、査定はできません。予めご了承ください。

・現在、貝の標本の査定、買取は休止しております。貝標本に関するお問い合わせもお応えできませんのでご了承ください。

価値ある貝には世界中に熱心な収集家が存在していて、マニアに好まれる種の貝が積極的に取引されていますが、日本においてはその市場はごく小さなものであり、特殊で狭い世界です。

しかし貝に関する研究や収集の歴史は大変古く、珍しい貝を珍重し収集する文化は有史以来から存在すると言えます。当店が過去に取り扱った貝のコレクションで最も古いものは江戸初期、当時の大名の愛蔵していた貝のコレクションです。各地の色とりどり、様々なカタチの貝を升目に仕切った木箱に納め、特別に誂えた漆塗りの箪笥に大切にしまわれていたものです。

ちょっと海まで旅行に、ということができるようになったのはせいぜいここ100年以内の事でしょう。それ以前は、海に出かけて貝を拾うことなんて一生に一度もできない時代だったのです。

そんな時代に、見知らぬ海からやってきた珍奇な貝を手に取り見ることは、現代人には想像もつかないような特別なことだったのです。

また、貝は海洋学など権威ある学問にとって欠かせない資料であるため、それを採集しラベルを付け記録することは小さなことのようで、大変重要な意味のあることなのです。

 

どのような貝が価値あるもの、売れるものなのでしょうか?

→鑑定する私も全てを暗記することなどできませんから、調査する必要があります。そして、調査するためにも、そして学術的にも、学名や採集地、採集海域の名称、年月日、水深などが記された「ラベル」が必要不可欠です。

それは小さな紙にローマ字で書かれ、保管箱や本体に貼り付けられている場合が多いでしょう。どんなに古い標本でも、最低限の情報を記した紙が一緒に保管されているはずです。

そのラベルが付いていないような貝はただの貝殻であり、標本として評価することはできません。お土産品やインテリアとしてみなされます。こういった貝殻に買取金額を付けることはほとんどの場合、難しいと言えます。

収集用の収納棚、キャビネットやガラス容器、保管箱、専門書など専用の器材も有り、専門店で揃えると大変高価ですから、それらの中古品は古くても需要がありますので買取対象になります。

和楽器として使われる法螺貝は需要がある

しかし例えば画像のようなホラガイ、大きさが35センチ以上で体表がフジツボなどに侵されていない、石灰化していない綺麗なもので、35センチ以上のものが対象ですが、こうした法螺貝は加工して和楽器を製作する需要もありますから、良いサイズのものは高価買取の可能性が高くあります。

ご実家の片付けなどで、もしこのような、コレクションがあり、整理される際は、一度ご相談ください。

宅配買取でも承ります。