『鬼滅の刃』の舞台となる大正時代と大正ロマン

※画像:ゲームパニック甲府店さんのInstagramより

2019年にテレビアニメ化された『鬼滅の刃』。2016年から4年間『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数が1億5千万部を突破した漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏の代表作です。

12月から新シリーズ「遊郭編」が始まりますが、今回は鬼滅の世界観に触れてみたいと思います。

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1.鬼滅の刃の舞台となる大正時代

『鬼滅の刃』の舞台といえば大正時代の日本。主人公は、死んだ父親の代わりに一家の大黒柱として炭を売って家族を養う竈門炭治郎(かまどたんじろう)。

物語は、鬼に一家を惨殺され、唯一生き残った妹・禰󠄀豆子(ねずこ)も鬼にされてしまった炭治郎が、殺された家族の復習と禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼との壮絶な戦いを繰り広げる中で、人間として成長していく姿を描いています。

絶大な人気の秘密は色々とあるようですが、古物商として注目するのが「大正」という時代背景です。

1-1.わずか15年に凝縮された激動の時代

大正時代に魅力を感じる大きな理由は、明治と昭和に挟まれた1912年~1926年までの、15年という短い時間の中に様々な出来事が凝縮されているからかも知れません。「大正デモクラシー」「大正ロマン」といった言葉が生まれたのもこの時代です。

また、忘れてはならないのは、わずか15年の歴史の中に第一次世界大戦があったということです。では、大正時代にどんな出来事が起きたのか、ちょっと年表で見てみましょう!

和暦 西暦 出来事
大正元年 1912年 明治天皇崩御、大正に改元
桂太郎内閣発足
大正2年 1913年 山本権兵衛内閣発足
立憲同志会結党式
大正3年 1914年 大隈重信内閣発足
第一次世界大戦勃発
日本がドイツに宣戦布告
大正4年 1915年 中国に対華21ヶ条要求を行う
大正6年 1917年 ロシア革命
大正7年 1918年 シベリア出兵
米騒動
原敬内閣発足
第一次世界大戦終戦
スペイン風邪が全世界で大流行
大正8年 1919年 パリ講和会議
朝鮮で独立運動が全土に拡大
ベルサイユ講和条約調印
大正9年 1920年 国際連盟発足
株価暴落、戦後恐慌始まる
第一回メーデー開催
第一回箱根駅伝開催
アントワープオリンピックで日本初のメダル獲得
大正10年 1921年 中華民国に中国共産党結成
原敬暗殺事件
ワシントン会議開催
高橋是清内閣発足
大正11年 1922年 全国水平社結成
ソビエト社会主義共和国連邦誕生
大正12年 1923年 関東大震災
虎の門事件
大正13年 1924年 第二次護憲運動
加藤高明内閣発足
大正14年 1925年 日ソ基本条約締結
NHKラジオ放送開始
治安維持法制定
普通選挙法制定
大正15年 1926年 大正天皇崩御、昭和に改元

 

こうして見てみると、第一次世界大戦をはじめ、米騒動や首相暗殺や皇太子狙撃(虎の門事件)、関東大震災などまさに激動の時代でした。そして、そんな激動の時代に、炭治郎も鬼に家族を殺されるという事件に遭遇したわけです。

2.大正ロマンを象徴するファッション

年表だけを見ると、「戦争」「暗殺」といったダークなイメージの言葉が並んでいますが、それとは裏腹に、大正時代には「大正ロマン」なる言葉も生まれています。

2-1.大正時代は和洋折衷文化

明治時代は西洋文化を良しとしていましたが、大正時代は和洋折衷、西洋と東洋のいいとこどり文化だったとも言われています。

当時、第一次世界大戦で連合国側につきヨーロッパへ軍需品を輸出するこで好景気となった日本では、洋服を着た「モダンガール」「モダンボーイ」が登場。大正ロマンの和の象徴が「袴」なら、洋の象徴がワンピースやズボン、シャツでもありました。

禰津子をはじめ、鬼滅の刃に登場する衣装は洋服ではなく和服(着物)がメインですが、明治でもなく昭和でもなく、やはり大正ロマンの雰囲気がしっかり出ていますよね。

大正時代が背景となる漫画『鬼滅の刃』

ゲームパニック甲府店さんのInstagramより

2-2.ロマンを「浪漫」と書いたのは夏目漱石

「職業婦人」という言葉が誕生したのも大正時代です。女性の社会運動が活発だったこの時代、ショートボブにメイクをし(当時は珍しかった)、「アッパッパ」と呼ばれるワンピースを着た「モガ」たちは、ファッションで社会に向かって自己表現をしていたのでしょう。そんなところにも、当時の人々の「ロマン」を感じずにはいられません。

ちなみに、大正ロマンの「ロマン」を「浪漫」と書いたりしますが、最初にこの字を使ったのは文豪・夏目漱石だとされています。若い頃はイギリスに留学していただけあり、何とも粋ではありませんか。

2-3.大正ロマンと言えば『はいからさんが通る』

大正ロマンと言えば、アニメや映画、ドラマや舞台にもなった大和和紀さんの漫画『はいからさんが通る』を思い出します。30年以上前になりますが、主人公・紅緒を南野陽子さんが演じて映画化されましたよねぇ・・・南野ちゃん、可愛かったぁ(笑)。

髪飾りとして、鬼滅の刃の禰津子は前髪に小さなリボンですが、紅緒は大きなリボン、鬼滅の胡蝶しのぶ栗花落カナヲも蝶の大きなリボンをしています。これも大正ロマンを感じるファッションの一部ですね。

3.買取現場で遭遇した大正時代の品々

大正時代には、こうした髪飾りや帯留めなどのアクセサリーをはじめ、ガラス工芸品や漆塗りのお盆や銘々皿、茶道具やアンティーク時計、時代箪笥など職人の技が光る逸品が、わずか15年の間ではありますが作られていました。

買取の現場でも、大正時代のものと出くわすことが時々ありますが、どの品物も味わいがあり、粋というか、まさにハイカラな雰囲気を感じます。

3-1.竹久夢二の世界を感じるスクラップブック

写真は、当店で買取りした品々です。

江戸時代の根付や煙草盆もありましたが、左側のスクラップブックに貼られているのは、明治大正時代のラベルや切手など。竹久夢二の世界ですねー。見ているだけでも飽きません。

3-2.何十年ぶりに日の目を見た市松人形

これは大正時代の市松人形です。とても丁寧に作られていて、まさに職人さんの命・魂が吹き込まれているようです。

市松人形

このお人形、長年、納戸に仕舞い込まれていました。買取させていただいて、何十年ぶりかで日の目を見ることになったわけですが、何とも嬉しそうな顔をしていると思いませんか。

4.丹精込めて作られた品々をゴミにしないで!

こうして買取らせていただいた品々を振り返ってみると、この頃の職人さんたちも、本当に良い仕事をしているなぁ~と実感もし、感動もします。ただ、いつも残念に思うのは、こうした品々が蔵や物置、押入の奥に仕舞われたままというご家庭が少なくないということです。

丹精込めて作られた品々とそれを丁寧に、慈しみながら大切にされていた親御さんたち。そういう、作り手も買い手も真心こめて扱ってきた品々が埃をかぶった状態なのは勿論のこと、ご実家や使われていない別荘などを整理する段階で、ゴミとして処分されてしまうというのは、私どもとしては真鍮穏やかではありません。

4-1.大切な品々を新たに使ってくださる方へ橋渡しいたします

鬼滅の刃では、家族の絆・兄弟の絆・仲間との絆を描いていましたが、古物を扱う私どもとしてはモノとの絆、モノを通して人との絆を次の世代へ繋げていきたいなぁと常々思いながら買取させて頂いております。

大正時代のモノでしたら、古写真や絵葉書、ビラや地図などの紙の物も人気があります。詳細はここでは割愛させていただきますが、大正・昭和初期以降生まれの親御さんのお家や別荘の片付けをされる際は、是非ご一報いただければ喜んでお伺い致します。

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