人は執着する生き物?|手放せない心理と手放すための考え方

手放すことは難しい。そう思ったことはありませんか?それは、心理学的には当然のことなのです。この記事では、なぜ人は手放せないかを心理的に解析し、どうすれば手放せるのかを解説します。モノを大切にすることは、自分の人生を大切にすることです。手放すべきは手放し、大切にするものは大切に扱い、人生を輝かせましょう。

人は手放せない生き物

人は、なかなか手放せない生き物です。

仏教やヨーガでは、執着を手放すことで悟りをひらくとされています。このことは逆に考えれば、太古から多くの人間は手放すことに苦労していたという証拠にもなりますよね。手放すことは、修業を積んで体得することだったのです。

「執着が強くてなかなか手放せない」という悩みは人間らしさのひとつでもあります。

人間関係やブランド物、自分の地位、財産に執着し、手放せず苦しむ人も多いのではないでしょうか?

 

 

手放せない心理をつくる「授かり効果」と「損失回避性」

人が、手放せないのには理由があります。それは手に入れたものは「価値あるものである」と思ってしまう心理からです。これは、実験でも実証されている心理的バイアスで「授かり効果」と呼ばれます。

そして、もうひとつ手放せない心理には人は損失を避けようとするという「損失回避性」が絡みます。手にしたものの価値を高く見積る心理が、ゆがんだ認知を生み、「もったいない、惜しい」気持ちから、手放すことが難しくなります。

 

自分が手にしたとたん価値あるものだと思う「授かり効果」

授かり効果とは「自分の手に入ったものは、他より価値のあるものだと思う」という効果のことです。

これは、保有効果(endowment effect)ともいわれ、古くから知られていた現象ですが、1980年にアメリカの行動経済学者Richard H. Thalerが論文で初めて取り上げました。

モノは得るときの幸せよりも損失の痛みの方を大きく感じます。

クラス分けの時には、好きでも嫌いでもなかったクラスメートが、卒業前にはかけがえのないものに感じるというのも、授かり効果を実証する現象です。

授かり効果は、自分の人生を肯定的に受け止めるためには欠かせません。しかし、手放すことを拒否しつづけると、新しい要素の入るすきまがなくなり、人生の硬直化を生むことにもなりかねません。

 

人は損を避けようとする「損失回避性」

授かり効果によって、持っているものの価値を高く見積もっていれば、当然手放したくなくなります。なぜなら、損をしたくないからです。

たとえば、ゲームで課金したとします。課金すること自体は損です。損を損で終わらせないために、もっとゲームにのめり込んでしまうのも「損失回避性」からくる心理です。

 

多くの人が感じる断捨離の効果

断捨離や片づけは常に流行が生まれるほど、ニーズのある分野です。2022年5月に筆者がおこなったアンケートによると、断捨離や片づけが必要と感じている人は95%にのぼりました。その効果は、多くの人が感じています。

 

手放せない心理に惑わされないために

手放せない心理に惑わされないためには「人は手放せなくなる」ということを理解しておく必要があります。そして、手放すかどうか迷っているモノが、いまなかったらどうかと考える「ゼロベース思考」が役に立ちます。

ゼロベース思考とは

ゼロベース思考とは、今までの前提をゼロにして、最初から考え直すことをいいます。手放すことを迷ったら、前提の知識や思い込みを0にし、基礎ベースがない状態から物事を考えると必要性がみえてきます。

手放すかどうか迷っているものについて、ゼロベース思考で判断するとは、そのモノを今持っていなかったらどうか?と考えることです。自分に必要だと思うか、そうでないかと思うのかという判断の仕方が、モノを手放す際のゼロベース思考と言えます。

 

ゼロベース思考の実施方法

ゼロベース思考で手放すことを考える場合、想像で考えても迷ってしまうことがあるかもしれません。そんな場合は、手放すかどうか、迷ったものを、いったん目の届かないところに置く方法でわかりやすくなります。

迷ったものを、いったん箱か何かに入れて置いておき、半年間置いておきます。自分が必要だと感じるかどうかを試してみるのです。このとき、使うか使わないかのような実利だけで考える必要はありません。「あると落ち着く」「癒される」など、精神的に必要という気持ちでも、必要と思えたら、それは置いておけばいいのです。

 

心理学的効果を知りモノを大切にすることの意味

モノを大切にするということは、どういうことでしょう?もし、自分がモノだとしたら、大切にされているというのはどういう状態でしょうか?

棚の奥にしまいこまれるのでなく、必要とされ、ときには役に立っていきたいと考えるのではないでしょうか?

モノを手放すときに執着が生じて、判断の基準がゆがみがちになることを知っていれば、手放すときに役に立つことでしょう。ゼロベース思考も役に立てて、モノを大切にしたいものです。

 

モノを大切にすることは自分を大切にすること

自分の身の回りのモノは自分と縁のあったものです。自分の周りのモノを大切にすることは、自分を大切にすることに通じます。もし、必要なければ誰かの役に立ててもらいモノの命を大切にしてあげましょう。

そして、無残に廃棄するのでなく、価値がつくものは鑑定を受けることも、自分と縁のあるものを大切に思い、自分の人生を大切にすることになります。

自分が使わないものであっても、誰かに使って役に立つのであれば人に譲ることを考えましょう。

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自分に必要ないものは手放して自分の人生を大切にしよう

人は執着する生き物です。昔から手放すことは修業が必要なことと考えられてきました。

しかし、自分に必要ないと思ったものは、手放す。手元にあるものは大切にする。

その姿勢は自分の人生を輝かすきっかけになります。

また、断捨離・片づけでスピリチュアル的に大切にしたいのは「手放すものも大切に扱うこと」です。自分と縁のあるものを大切に思い、自分が使わないものであっても、誰かに使って役に立つのであれば人に譲ることを考えましょう。

古物・骨董品・中古品の出張買取|池屋美術であれば、一点一点お品を丁寧に見ていきます。物を大切に扱うことで、自分の人生にも良い影響がでるでしょう。

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