希少な鉱物が原料の岩絵具を使う日本画と西洋画の違い・岩絵具の種類

今回は日本画を描くのに使う岩絵具について語ってみようかと思うのですが、そもそも日本画と西洋画(洋画)ってどう違うの?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、まずは日本画と西洋画の違いからお話していきましょう。

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日本画 画材 岩絵の具の買取り,価値について

1.日本画と西洋画の違い

日本画と西洋画の違いって、一般的なイメージはどうでしょう?

「牡丹とか富士山とか桜とかが描かれているのが日本画でしょ」
「バラとか凱旋門とか宮殿とかが描かれているのが洋画じゃない」

そんな感じが多いのかもしれませんね。

これも日本画?と思いきや、浮世絵師の葛飾北斎とゆかりの深い墨田区の道路にタイルで描かれた北斎の赤富士です。さり気なく、街でこういうアートと触れ合えるなんていいですよね。

1-1.日本画とは?

日本画とは、辞書を引くと「日本古来の伝統表現様式に基づく絵画」と出てきます。

“伝統表現”となってますが、人物や自然など対象物にフォーカスして描き、あえて背景などは描かない、というのが日本画の伝統的な表現様式であり特徴です。

日本画と西洋画では使う画材も異なります。

日本画を描く紙は、和紙が使われることが多く、その他には絹や木、漆喰(しっくい)などを用いることもあり、墨や岩絵具、染料や胡粉(ごふん)、時には金箔なども使いながら、膠(にかわ)を接着剤として描いていきます。

当店で買取させていただいた岩絵具です

1-2.西洋画とは?

西洋画(洋画)とは、辞書を引くと「西洋で発達した描画材料・技法によって描かれた絵画」と出てきます。

西洋画の技法には、印象派や写実派、バルビゾン派などありますが、日本画と異なり背景をキチンと描いているのが特徴です。

油彩画、水彩画、パステル画、鉛筆画などの種類があり、一般的には布製のキャンバスに油絵具で描く油彩画のことを「油絵」と呼び、西洋画と称する傾向があります。

当店で買取させていただいた絵の具です

1-3.日本画、西洋画と区別しているのは日本だけ?

と、蘊蓄を並べたものの、実際に日本画と西洋画といった区別、呼び方をしているのは日本だけだと言われてもいるんですよね。

1-3-1.日本人が描く絵は皆日本画

日本初の日本画専門美術館として有名な山種美術館のサイトでは、日本画と西洋画の違いについて、こんな風にも書かれています。

「当時から、素材がどうあれ、日本人が描く絵は皆日本画であるという意見はすでにありましたが、今日に至るまで、この区別は続いています。」

確かに、日本画・西洋画と区別するなら、中国やインドの絵を東洋画って呼んでもおかしくないわけだしね・・・(;^_^A

1-3-2.ルーブル美術館のコレクションをオンライン鑑賞

そう言えば、パリのルーブル美術館のコレクションをオンラインで観ることができるの、知っていましたか?

オミクロン株で感染者も増えているので、お休みの日はオンラインで絵画鑑賞というのも悪くないですよね。

ルーブル美術館の公式サイトはコチラから
>>「Louvre site des collections

2.岩絵具の原料となる鉱物の種類

では、本題の岩絵具についてですが、「岩絵具とは?」という蘊蓄の部分はコチラにまとめてありますので、ここでは岩絵具の原料となる鉱物の種類についてお伝えします。

2-1.代表的な岩絵具の色は群青と緑青

まずは岩絵具の原料となる鉱石の種類について。
岩絵具と言えば、昔は「群青(ぐんじょう)」と「緑青(ろくしょう)」だったそうです。

2-1-1.群青の原料は藍銅鉱

群青色という呼び方は子供の頃から使っていたような気がしますが、どんな色かというと「深く強い青」のことです。最近の子は使わないのかな???

群青の原料となるのは「藍銅鉱(らんどうこう)」という鉱物で、英名では「アズライト(azurite)」と呼ばれています。そもそも、群青色の由来は岩絵具の群青からきていて、「青が群れ集まる」という意味があるのだとか。

2-1-2.緑青の原料は孔雀石

緑青は「明るく鈍い青緑色」と表現されていますが、原料となるのは「孔雀石(くじゃくいし)」と呼ばれる鉱物で、英名では「マラカイト(malachite)」と呼ばれています。

そう言えば、銅製品の青緑色した錆(さび)のことも緑青って呼びますが、孔雀石の成分とこの錆の成分が同じだからなんですね。

2-2.その他の岩絵具の原料となる鉱物

群青、緑青以外の岩絵具には、金色がかった茶色の「金茶」があり、原料は「金茶石(虎石)」、鮮やかな赤を表現する際に使われるのが「辰砂(しんしゃ)」という色で、「辰砂鉱」が原料です。

白い色を表現する際に使われるのが「方解末(ほうかいまつ)」と呼ばれる色で、主な原料は「大理石」です。

肌色は、「鉛丹(えんたん)」や「赤鉄鉱(せきてっこう)」を大理石に混ぜて作り出します。鉛丹は黄色がかった鮮やかな赤色、赤鉄鉱は赤錆色のことで英名は「ヘマタイト」です。

2-3.白を白として使わない方解末

「白を表現する方解末」とお伝えしましたが、実はこの方解末、白として使わず、平坦でのっぺりとなりがちな日本画をに厚み、立体感を持たせるために使われた絵具でもあります。

例えば、桜を描く際、花びらの輪郭にこの方解末をのせていくと、花びらがふわ~っと立体的に盛り上がって見えるわけです。まさにアーティストであり職人でもある日本画家たちが、いかに美しく仕上げるかの創意工夫なのでしょうね。

3.岩絵具の買取なら池屋にお任せください!

ここまで読んでいただければ、岩絵具がいかに貴重な鉱物を原料にしているかお分かりいただけたと思います。

「でも、使いかけの岩絵具じゃ買い取ってもらえないですよね?」

皆さん、そう思われますよね。
もちろん、全ての岩絵具が買取可能なわけではありません

ただ、孔雀石(くじゃくいし)や辰砂(しんしゃ)、藍銅鉱(らんどうこう)といった希少な鉱物が原料となる岩絵具は、わずか15gという少量でも数千円単位で販売されていますので、使いかけでも買取りする価値は十分にあります

3-1.ご自宅やご実家で処分するものがあれば是非

とは言うものの、岩絵具だけでの出張買取は難しくなりますが、他にも筆や刷毛、和紙や印材など日本画関連のものがある、ご自宅やご実家で他にも処分したいものがあるといった場合であれば、お伺いすることは可能です

いずれにせよ、まずはどんなものがあるのかお問合せフォームからお知らせください。出張買取の池屋では、皆さまの大切な品物、思い出の品物を少しでも高く買取させていただきます。

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