実家の片付けをしていたら、古いお札やお守りが出てきて処分に困った・・・なんてことはありませんか?
お正月など、時期によっては神社でお焚き上げをしてもらえます。でも、それ以外の時期はどうすればいいのでしょう・・・。遺品整理をしていてお札やお守りが大量に出てきた・・・というケースもあります。
そこで今回は、「お正月以外にもお焚き上げする方法はあるのか?」「神社とお寺、どちらに持っていけばいいのか?」など、お焚き上げについて詳しくご説明します。
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ー目次ー
1.お札やお守りは1年ごとに処分する
お焚き上げとは、どのような意味が込められているのでしょうか?
そもそもお札やお守りは1年ごとに処分します。
お札であれば、新年、初詣の際に新しいお札を購入し、歳神様を自宅や会社にお迎えします。その際に、前の年のお札は神社や寺院でお焚き上げしてもらう、というのが一般的です。
1-1.毎年新しくするのは瑞々しい生命力を頂くため
お焚き上げは、「1年間、お世話になりました」「無事に過ごすことができました」といった感謝の気持ちを込めて行う宗教的儀式です。
「でも、どうして毎年新しくしないといけないの?」
東京都神社庁の公式サイトを見てみると、古(いにしえ)より日本人にとって、新しいものに宿る瑞々しい生命力は畏敬の対象でした。新年にお札やお守りを新しくするのは、「より新しい力」「より若々しい生命力」を頂こうとするところからきているそうです。
ですので、1年間守ってくださったお札やお守りは、感謝の気持ちを込めて神社や寺院でお焚き上げしてもらうのが、正しい処分の仕方ということになります。
1-2.「神社にお返しする」というのが正しい表現
余談になりますが、本来、お札やお守りの処分=お焚き上げではありません。あくまでもいただいた神社や寺院にお返しする(納める)のが正しい処分の表現になります。「お焚き上げ」をするのは、あくまでも神社や寺院側の処分方法ということです。
2.お焚き上げはお正月以外でもお願いできる
では次に、お焚き上げの時期について見ていきましょう。お正月以外にもお焚き上げはやっているかについてです。
2-1.お焚き上げの時期はお正月と小正月が一般的
一般的にはお正月の三が日が多く、長いところでも10日頃までになります。その次に多いのが「小正月」です。
小正月は、旧暦のお正月にあたる1月15日になります。この小正月前後に行われるのが「どんど焼き」と呼ばれるお焚き上げです。
2-2.小正月は正月飾りをお焚き上げする
「どんど焼き」といえば仙台が有名ですが、仙台では「どんと祭」と呼ばれているように、地域によって呼び方が違うんです。
近畿・北陸周辺では「左義長」、静岡では「さいと焼き」、九州では「鬼火たき」、千葉では「あわんとり」、神奈川の横須賀市や三浦市では「おんべ焼き」と言います。
どんど焼では、小正月である1月15日に外した、しめ縄や松飾りなどの正月飾りを主にお焚き上げします。
2-3.「〇〇祈願」のお札やお守りは成就したら
安産祈願や合格祈願など、「〇〇祈願」のお札やお守りであれば、新年や小正月に限定することなく、祈願が叶った時にお焚き上げしてもらうのが基本です。
2-4.1年中OKなところや郵送も可能なところも
お焚き上げの行事以外にも、神社やお寺によっては1年を通じて受付をしてくれるところもあります。
また、お焚き上げの際に直接持参できない場合に、郵送での受付が可能なところもあります。どうしても行けないという場合は、郵送を利用するといかもしれませんね。
3.お札やお守り以外にもお焚き上げできる物
お焚き上げは、お札やお守り以外の物でも可能です。どんなものをお焚き上げの対象になるのでしょうか。
3-1.だるまや絵馬もお焚き上げしてもらえる
すべての神社やお寺が可能だとは言えませんが、以下のようなものがお焚き上げの対象となります。
【お札・お守り・正月飾り・だるま・絵馬・人形・ぬいぐるみ・写真など】
ただし、プラスチックでできた正月飾りや陶器・ガラスなどはお焚き上げできないところもあります。持ち込みや郵送される際は、事前に確認してみてください。
3-2.人形やぬいぐるみは「人形供養」へ
人形やぬいぐるみの場合、お正月や小正月のお焚き上げとは別に、「人形供養」を行っている神社やお寺もあります。できれば、その日にお焚き上げしてもらうのもいいかもしれませんね。
>>「人形供養ってどうするの?人形のまち・岩槻の人形供養祭について」
>>「古い人形、市松人形の価値、買取り、引き取りについて」
3-3.お仏壇やお位牌・遺影は「魂抜き」が必要
お仏壇やお位牌・遺影など「魂が宿っている」とみなされるモノは、神社や寺院にお願いし、「魂抜き」をしてからお焚き上げをします。
ちなみに、衣類や手紙、写真など故人の遺品の場合、愛着や思い入れはありますのでお焚き上げは必要ですが、「魂が宿っている」とは考えられていませんので、魂抜きの必要はありません。
3-4.感謝の気持ちを込めてお別れすることが大切
いずれにせよ、お札やお守りに限らず何かを処分するという場合、役目を終えた品物たちへ感謝の気持ちを込めてお別れする、ということが大切なのではないでしょうか。
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