「人形を処分したいけどみんなはどうしてるの?」
「人形供養ってどうすればいいの?」
雛人形や五月人形をはじめ、大切に使っていた人形やぬいぐるみをゴミとして捨てるのは忍びないですよね。でも、人形供養のやり方がわからず、そのままになってしまっているという方も少なくありません。
そもそも、人形供養は神社やお寺によってやり方が違いますし、最近は人形供養を代行する団体や業者も増えてきています。
そこで今回は、雛人形や五月人形など「人形のまち」として有名な埼玉県の岩槻で行われる人形供養祭について、いつ、どこで、供養料はいくらかかるのかなどの詳細をお伝えします。
併せて、2度にわたり供養してくれる大阪の涌泉寺についてもご紹介します。
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ー目次ー
毎年11月に開催される岩槻人形供養祭
埼玉の岩槻には数多くの人形販売店や工房があります。岩槻の人形づくりの歴史は約380年、江戸時代初期にまでさかのぼります。
日本初となる人形専門の公立博物館『岩槻人形博物館』も、2020年2月に岩槻にオープンしました。日本の人形文化を体感できる場所として60年以上前から構想があり、遠い道のりを経て念願のオープンとなったのだとか。
人形玩具研究家としても知られる日本画家・西沢笛畝氏のコレクションをメインに、人形に関わる古典籍や製作道具など約5千点が展示され、人形文化の発信拠点として注目を集めています。
・桜の名所としても有名な岩槻城址公園で開催
このように人形のまちとして歴史と伝統のある岩槻では、単に人形を販売するだけでなく、毎年11月3日(祝)に不要となったお人形たちの供養祭を行っています。
開催される場所は「岩槻城址公園」。埼玉県内では桜の名所としても有名で、春には約600本の桜が咲き誇ります。3月に行われる「流しびな」の会場もこの公園です。
・「人形の行く末にも責任を持つ」との思いが込められた供養祭
人形供養祭を主催しているのは「岩槻人形協同組合」で、「業界人として人形の行く末に対して責任をもつべき」という思いから始めたのだそうです。
人形を作る職人さんたちは、自分たちが作る人形を手にした人たちの幸せを願い、ひとつひとつ心を込めて丹念に作り上げると言います。
そして、役目を終えた人形たちの最期も、自分たちの手で見届けようということなのでしょう。こういう気持ちも、ある意味『職人魂』と呼ぶのかも知れませんね。モノの最期を見届けることを生業とする我々骨董品屋にとってはうれしい限りです。
岩槻人形供養祭の日時や費用、申し込みについて
では、具体的に岩槻人形供養祭がどのように行われ、どうすれば供養してもらえるのかについて見ていきましょう。
・岩槻人形供養祭の詳細
開催日時:毎年11月3日(祝) 10~14時
開催場所:岩槻城址公園内 人形塚前
(埼玉県さいたま市岩槻区太田3-4)
最寄り駅:東岩槻駅・岩槻駅
□■ 当日のタイムスケジュール ■□
10:00 受付スタート
11:00 供養式典スタート
12:00 供養式典修了
13:00 僧侶による読経
14:00 人形供養修了
約20名のご僧侶さまの読経により供養を希望する参加者の方々が焼香し、お人形たちの冥福を祈ります。
・岩槻人形供養祭で供養してもらえる人形の種類
この供養祭では、以下のような人形の供養をしてもらえます。
・雛人形(道具類を含む)
・五月人形(兜・鎧を含む)
・その他の日本人形
・西洋人形
・こけし
・ぬいぐるみ など
最近はフィギアの供養をしてもらう人もいるようです。
また、以下のようなものは供養の対象外となります。
・ガラスケース
・鉄製のひな壇
・陶器製の人形
・だるま など
・供養料はミカン箱ひと箱で3千円程度
人形供養のための費用が気になるところですが、いくらかかるのでしょうか?
供養料は一人3,000円程度です。あくまでもお布施ですから、「〇〇だからいくら」とは言いにくいところですね。ミカン箱ひと箱ぐらいが目安だとか。それよりも多くなる場合は、供養料も量に見合う金額をプラスしたほうがいいでしょう。
当日持込の場合、事前受付は不要です。ガラスケースに入っているものは、お人形だけを持参するようにします。
・当日行けない場合は事前受付も可能
当日行けないけど供養してほしいという場合は、宅配便による事前受付も行っています。年間通して受け付けてくれますので助かりますね。詳細は「岩槻人形供養祭 事前受付」で検索してみてください。
なお、事前受付の場合は供養料が4,000円になります。当日持込より千円高いのは、当日まで保管しておく費用なのではないでしょうか。
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2回にわたり供養してくれる大阪の涌泉寺
このような人形供養祭は岩槻以外にも全国で行われています。
たとえば、「元気の出るお寺」「幸せがいただけるお寺」として有名な大阪の「石用山涌泉寺」は、人形供養のお寺としても有名です。
・ダイオキシンの関係で供養祭ではお焚き上げできない
このお寺だけではありませんが、お人形を焼却する際にダイオキシンが発生することから、近年、こうした供養祭では直接お人形を焼却せず、産廃業者に出すことが多くなったそうです。
先にご紹介した岩槻人形供養祭でも、当日はお人形ではなく受付で渡されたお札がお焚き上げされます。
・産廃業者に出してしまうのではお人形が気の毒
石用山涌泉寺の供養の仕方を知って、ちょっとジーンとしたのが1月に行われた供養祭の後、6月にもう一度、供養をするというのです。
その理由は、お寺で直接お焚き上げができず、産廃業者に出してしまうお人形たちが気の毒なため、6月に再度、お人形の持ち主の名前と住所を読み上げ供養をするのだといいます。
こんなにしてもらえたら、お人形たちも喜ぶでしょうね・・・。
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無許可の回収業者には注意が必要
岩槻人形供養祭や涌泉寺のようなお寺もあれば、その一方で、「お焚き上げ」「人形供養」と称して、無許可でお人形を回収・処分している業者もいます。
大切なお人形の処分を、こうした回収業者に依頼すると違法営業に加担することになってしまうため注意が必要です。
詳しくはコチラの記事を参考にしてみてください。
人形を可愛がって下さる方をお探しします
「人形供養に出すのではなく、できれば可愛がってもらえる人を探してほしい」
当店では、このようなお問い合わせも少なくありません。確かに、お寺などで人形供養で供養してもらうことは、お人形のためにも良いことです。
でも、せっかく可愛がってきたのですから、できれば次に可愛がってくれる人が現れてくれるのが一番ですよね。
・100年以上前の人形やミニチュアなどは買取り可能
当店でも、こうした声にお応えし人形の買取りをしています。以下のようなケースでしたらお引き取りすることが可能です。
*100年近く前の雛人形や五月人形(大正時代以前)
*ミニチュアのお人形
*作家によるお人形
これらのお人形であれば、当店で買取りし、次の方への橋渡しをさせていただきます。
また、これ以外の人形でも他に買取れる品物があれば、無料にてお引き取り、処分することは可能です。お人形の処分をお考えでしたら、是非一度ご相談ください。
大切な品物、少しでも高く買取させていただきます。