前に断捨離をスムーズに進めるやり方についての基本をお伝えしましたが、断捨離にもタイムリミットがあります。
ズバリ!
60歳ですッ!!!
⇒「断捨離をスムーズに進めるやり方の基本」はこちらから
もちろん、60歳を過ぎたら断捨離すべきじゃないというわけではありません。
仕事柄、多くのお客様のお宅を訪問してきた経験上、60歳までに断捨離しておくのは非常にスマートだなと感じます。
その理由は5つ―
ー目次ー
1.60歳を過ぎると体力が急激に衰える
知らず知らずに溜まってしまったとはいえ、長年溜め込んだ品々を断捨離するのには体力的にもかなりパワーが必要だからです。
今はシニアの方が元気な時代でもありますが、60歳を過ぎると特に男性は急激に筋肉量が減少するという研究データもあります。
体力年齢は人にとって違いますが、用心という意味でも60歳までに断捨離しておけば安心できるのではないでしょうか。
2.60歳を過ぎると親の介護に時間が取られる
介護が必要になる年齢は70代後半から増えてきます。ということは、早ければ50代後半から親の介護が始まるということです。
厚生労働省の調査(平成28年)では、ほとんど寝たきりの「要介護5」の在宅介護となると一日中介護しているという方が54.6%にもなるという事実が明らかになりました。
また、60歳を過ぎると親世代の持ち物や家の片付けという切実な問題も発生します。
実家の片付けとなると、自分の家の片付けよりも体力的にも精神的にも、また経済的にも大仕事になることが多いです。そうなれば我が家の断捨離どころではないですからね。
3.60歳を過ぎると自分もいつ死ぬか分からない
50代になって同窓会に行ったことがある方は、「えっ?あいつ亡くなったの?」と驚いた経験があるはずです。
その確率は60代になるとグッと増えます。
それもそのはずです。厚生労働省が毎年行っている統計によると、日本人の10人に1人が定年を迎える65歳前に亡くなっているのです。
「えっ?日本は高齢者社会でしょ?」って思われましたよね。
私のこの数字を見てびっくりしました。
でも、だからこそ、「まだまだ元気」と思える60歳前に断捨離して家の中を整理しておけば、万一の事態になっても、お子さんたちに大変な思いをさせなくてするのではないでしょうか。
4. 60歳を過ぎると孫の面倒を見る機会が増える
50代も後半になるとお孫さんがいらっしゃる方も多いですよね。
お孫さんの面倒を見る機会も増えてくるのではないでしょうか。
そうなると部屋が荷物の山になっていたり、使わないもので占領されていたら、お孫さんが遊ぶスペースも限られてしまいます。
不要な荷物を整理すれば部屋も広々使えます。
断捨離ついでに部屋の隅々までキレイにすれば、ホコリやカビ、ダニといった汚れや菌から大切なお孫さんを守ってあげることもできます。
5.60歳を過ぎると決断力や判断力が低下する
体力の衰えにも通じますが、60歳を過ぎると年々転倒・骨折する可能性が高くなります。
とりわけ室内での事故が多くなり、モノが多いとそれだけ危険です。
また、60歳を過ぎると決断力や判断力も低下していきます。
何が必要で何を捨てていいか迷ってしまい、断捨離が進まないこともあります。
たとえ断捨離ができたとしても、今度は「何をどこに片付けたか思い出せない・・・」という事態が発生することも少なくないそうです。
とはいえ、どの年代でも一気に断捨離するのは大変ですよね。
何事も初めの一歩は取りかかるのにエネルギーがいりますが、一年の中でも年末は、家の大掃除も兼ねて断捨離するのに適しているのかもしれませんね。