墨というと、小学生の時に書道の授業で硯に水を入れて摺って墨汁を作った記憶は誰にでもあるかもしれません。でも、現代の日常では墨をするところから書道をすることはなかなかないことと思います。

そのような墨をはじめ書道具。そのルーツである中国においては、実用の文房具としての墨ということ以外にも、「賞玩」と言って、鑑賞するためのコレクションとしての文房具という側面があります。

中国の書道具は「文房四宝」と言って、書道に欠かすことのできない 墨、硯、紙、筆の道具から始まり その他の文房具とともに、高名な文人墨客や位の高い身分の人物にとって 得難い文房具を所有することは、自らの審美眼や財力、権力のあらわれとみられるという背景があったようです。そうして、このような墨も賞玩の対象となってきました。

・どのような中国墨が価値のあるものか?

→日本国内に存在している中国墨で価値の高い物は、19世紀前半、第二次大戦前に日本に渡ってきた、中国の歴史では清後期の時代に作られたものがあります。

当時、中国へ仕事などで行き来していた方は、土産物として買い求めて、それが時代を経て残されている可能性がありますが、これはとても希少なものと言えます。

最も多いケースとしては、1970年代以降 いわゆる民国期以降に中国へ仕事や旅行に赴いた際に土産物やコレクションとして買い求め、日本に持ち帰った墨が保管してある状況です。

中国には老舗文房具専門店がいくつかあり、そこで購入された1970年前後の墨であれば、もちろん使用していないことが望ましいですが、充分 高価買取することが可能です。

グーグルで調べても出てこない見極めのポイントもいくつかありますが、それはご依頼いただいた際にお知らせします。

お家の片付けなどで、画像のような墨が出てきて価値が気になったら、お気軽にご連絡ください!