先日、某なん○や〜さんの元社員さんの話を聞く機会があって、それが私のお客さまからも聞いていた話と符合して、なるほどと謎が解けた。ということがありました。近年、跋扈する買取の会社?のやり方を知り、勉強になったというか、反面教師というか。まあ圧倒的に成功しているのはその反面の方で、私と言えば年々先細りです笑

まあそういう会社の社員さんが買取希望のお客様宅に出張するわけです。ファーストコンタクトは「着物買取」「なんでも高価買取」このワードをきっかけに連絡しちゃったお宅に訪問する。ワイシャツ姿に片耳にハンズフリーのイヤホンを付けたお兄さんが来て、例の如く着物の件は二の次に、貴金属やブランド品、掛け軸や骨董品を要求し始めるでしょう。

それでお客さんも仕方ないから言われた通りに、例えば古いロレックスの腕時計だとか、貴金属だとか、先祖代々の掛け軸だとかを出してきて見せる。

するとお兄さんは何度もその席を立って、なんだか電話したりスマホで盛んにやりとりしています。大体いくらくらいなのか、どんなモノなのか、など聞いてもしどろもどろで、いちいち中座してなんかやりとりしています。

そう、彼は耳につけたイヤホンで「本部」「センター」の担当上司に遠隔操作されているのです。

元社員さんによると、何がなんでも提示金額で買い取ってこれるように恫喝されて、とにかく粘るように言われるようです。

そのようなやり方ですから、とにかくその場にいる社員さんは自分で判断が出来ない、しないわけです。

最近私が複数のお客様から聞いた話の中からも同様の行動が見て取れます

そもそも、お客さまの諸々ご事情や、深い思い入れ、複雑な心境の塊りであるその現場にお伺いして、決まった一律のやり方で全てをこなすことなんて、できるはずがありません。だから、訪問買取を生業とする古物商が大きな会社組織成りをして、従業員に生業の本質である買取業務をさせるなんて、無理な話なのです

企業側からしたら利潤追求のためにとにかくなるべく安く買い取ってくることだけを目指している。

しかしそれを手放すお客さまの心情。そんな遠隔操作のロボットに大切な品物を受け渡す。なんぼやメソッドの狙い通りに売り渡さざるを得ない流れになって、気持ちの整理もつかないままに手放してしまう。なんとも寝つきの悪いことになってしまう。

それで儲けている上層部は今日も豪遊しているわけです