熱い熱い真夏の日にご依頼いただいた記憶に残る買取り案件でした。
昨今の夏の暑さと言ったら、風通しの良い屋外でも作業などしていたら熱中症の危険があり、控えるようアナウンスされているものです。
それなのに蔵の中と言ったら、、
厚い壁でできているから意外と中はひんやりしているのでは?と思うかもしれませんが昨今の夏の暑さは、蔵の分厚い壁も熱し、窓が無く風を通さない蔵の中はそれはもうむせ返るような暑さになっています。
それでも蔵の中の買取り探索は何が出てくるかわからない、宝探し的、非常に面白い仕事なので ましてや歴史と文化の深い鶴見区街道沿いの蔵ですから危険を顧みず、懐中電灯装着して突入です。
30分もたたないうちになんだか息苦しくなって頭が痛くなってきます。視界が霧がかかっているように、辺りが白く見えます。
蔵の中は酸素が薄く、暑さも追い討ちして酸欠+熱中症状態。意識を失う前に、とお客様にお声掛けし休憩を。車に駆け込み、夏場は常備してある塩タブレットと麦茶を補給しエアコンを効かせます。ぎりぎり助かりました
作業は30分おきに休憩をいただき、楽しい宝探しの結果、量は少なめでしたがお宝と呼べるものがいくつか見つかりました。いくつか挙げると、この画像のビリケンさん。この蔵が建てられたときに設置されたもののようで、ビリケンさん用の神棚に収まっていました。ビリケンの神棚は非常に珍しく、その後ビリケンコレクターのところへと収まりましたが、これは国内では初の発見であったようです。
また、埃が1センチも積もった古い古いレコードを100枚近く出しましたが、この中に3枚ほど、中国の古い民謡が収録されたレコードがあり、それは大変価値あるものでした。
また大正時代に中国から渡ってきたであろう硯など。
酸欠と熱中症で意識不明になる危険と戦いながらの捜索は大きな収穫となり、
お客様も私もハッピーな内容に。
これから、また夏がやって来るのだなあ、いや真夏で無くても初夏の熱い日などは気をつけなければなりません。
無理をしないこと、また塩分水分を。気をつけて参りましょう。
横浜市鶴見区で解体する前のいろんなもの、買い取れます。
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