※キリム、ラグの査定、買取りご依頼を数多くいただいておりありがとうございます。

その中で、目立つ傾向がありますのでここでお知らせしておきます。参考になさってください。

・近年(3、40年〜10年前)中東に旅行に行った際に、現地の商人や現地人から直接購入してしまったキリム、絨毯の査定ご依頼。というパターンですが、残念ながらほとんどの場合、それらを法外に高値で購入してしまっています。

あちらの人間は日本人観光客と見るや、安い中国製のものや質の劣る製品を、とんでもない値段でふっかけて買わせようとします。ものすごい口が達者なので、ほとんどの日本人には、その場で拒否することは難しいでしょう。現金を持ってなくても、すごい早業と連携プレーでサインさせ、カードで支払わせます。

中には、現地の子供まで登場させて、かわいそうな親無し子が苦労して作った、といった日本人が弱いお涙ちょうだい、なストーリーまででっち上げて、情の深い日本人を騙して買わせるケースもありました。

当然、その購入金額は法外なもので、全く適正ではありませんので、購入金額は全く参考になりません。

しかし旅の良い思い出となっていることでしょうし、査定する側としては、騙されましたね、とは言い難いことではあります。が、大事なことなので伝えさせていただきます。予めご了承ください。

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中東はイラン、イラク、トルコ地方の産地の絨毯は、今でも昔から変わらない技術で大変な手間と時間をかけて織り出されるその緻密さ、美しさ、またそれぞれの柄の持つ物語性などから 世界中の人々を魅了し続けています。特に古い時代のもので、また由緒ある図柄のもの、折り目が細かいものほど美術品としての評価は高く、業界では、かなり使い込まれた絨毯でも数百万円は当たり前の金額で取引されています。

それほど古い アンティークのものでなくとも、比較的近代に作られた絨毯であっても、買取は可能です。

評価ポイントとしては、その生産地や図柄、折り目の細かさ、また材質、そして状態です。

日本には、特にバブル期に中東の絨毯が流行した時期があり、かなりの量の高級絨毯が入ってきているはずですが、残念な事に多くのものは、何十年と使って汚れているから、古いから、という理由で廃棄処分されてしまっているケースが多くあります。

確かに、何十年と敷きっぱなしになっていたり納戸に仕舞いっぱなしになっているような絨毯は汚れていて見た目にも清潔なものではなくなっていて、新しい環境では使いたくないような状態になっているかもしれませんが こうした品質の高い絨毯は、清掃やメンテナンスを行えば半永久的にその美しさを保ち、楽しめる美術品なので、古く汚れた物でも価値があり、買取り可能な場合が多いのです。

家の建て替えや処分の際などに、使う予定の無い絨毯がありましたら、古くても汚れていても、拝見させてください!