「香炉(こうろ)」というと、パッと思い浮かぶのがお葬式やお仏壇で見かける入れ物ではないでしょうか。
葬儀や仏壇と聞くと「古臭い」「宗教っぽい」などのイメージがあるようですが、平安時代や室町時代には貴族の間で香りを楽しむ文化が生活に取り入れられていました。
「貴族」「文化」と聞くと、何だか急に香炉が上等なモノに思えてきたのでは?
ー目次ー
香炉を使った「香道」が誕生したのは室町時代
香(こう)は、今でいえば「アロマ」。
さしずめ香炉は、「アロマポット」というところでしょうか・・・。
香の歴史は古く、奈良時代にまでさかのぼります。
その頃は宗教的意味合いが強く、仏前を浄めたり、邪気を払うために使われていましたが、一部の貴族たちの間で教養として香りを楽しむようになりました。
香炉には置香炉や柄香炉などさまざまな種類がある
お茶と同じく、香りを楽しむ「香」の文化は鎌倉時代に「聞香」として広がり、「香道」としての文化が誕生したのは室町時代に入ってからです。
茶道で使う茶道具と同じように、香を焚く香炉は、香道で使う道具のひとつです。
香炉には、置香炉、柄香炉、釣香炉、被中香炉、袖香炉などさまざまな種類があります。
あなたのお家やご実家に眠っている品物の中にも、価値の高い香炉がある可能性があります。
「これって香炉?」
と思うような品物がありましたら、当店へお問い合わせください。
価値あるものかどうか、無料で査定させていただきます。
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買取価格が高価な珊瑚や象牙、翡翠などの香炉
次に、材質や作者という視点で香炉の価格を見てみましょう。
材質は陶器や漆器などもあれば、キラッキラの純金製もあります。
他にも象牙や翡翠(ひすい)、珊瑚(さんご)などの希少な材質の香炉もあります。
日本では青磁の香炉が人気ですね。
珊瑚は非常に希少で、状態が良ければ100万円以上の買取価格がつくこともあります。
人間国宝・14代柿右衛門の香炉も高価買取の可能性あり
作者別に見ると、高い香炉のひとつが14代柿右衛門(酒井田柿右衛門)の作品です。
14代柿右衛門は有田焼を代表する陶芸家で人間国宝ですから、状態にもよりますがかなり高額で買取り可能です。
他には、初代諏訪蘇山、3代目徳田八十吉、13代田原陶兵衛、12代楽弘入、藤原啓、林正太郎、峰月、富本憲吉などの作品があります。
小さなモノだからと捨てられやすい香炉
冒頭の写真も、当店で買い取らせていただいた香炉です。
キレイですよねぇ。
お手入れもキチンとされていたようです。
こちらの写真も当店で買い取りさせていただいた香炉です。
左上がそうです。
鎌倉市のお客様からのご依頼でしたが、香炉の隣の箱に入っているのは12代柿右衛門の帯留めです。
とても可愛らしいですよね。
ブローチとして使ってもステキなのかと。
「箱が無いから…」とあきらめていませんか?
香炉や帯留めなど、こうした小さなモノは、残念ながら真っ先に捨てられてしまうことが多いんです。
貴重な品物だけに、骨董屋として本当に残念です。
こうした品物は、箱(共箱)が無くても、壊れていたり汚れていても問題ありません。
ご処分の予定がありましたら、是非、当店へお声がけください。
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箱が無いのは室町時代以前の香炉の可能性も…
「箱が無いから」とあきらめていた方に嬉しいお話かも、です。
一般的には箱があった方が確かに買取価格は高くなりますが、室町時代以前の香炉などは、そもそも共箱など存在していません。
ですので、箱に入っていないから安い香炉なのでは?ということはないんです。
くれぐれも素人判断で「どうせ安物だから」などと決めないでくださいね。
大切な品物、少しでも高く買取させていただきます。
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